広報オペレーション(S16編)

前回の記事はこちら▶︎【観測隊ブログ】「広報オペレーション(露岩域編)」

最後に訪れたのは、南極大陸上の拠点S16※。一面真っ白な世界が広がっていますが、南極大陸内陸への玄関口に過ぎません。ここは昭和基地から直線距離でおよそ20キロ離れた南極の内陸旅行の出発拠点で、南極大陸を移動するための大型雪上車や橇(そり)などが十数台置かれています。また気象観測や積雪、氷床の移動などを観測する重要な拠点にもなっています。

※...南極点(South Pole)を目指すルートの16番目に設けられた地点として付けられた地名

雪上車が並ぶ拠点S16
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月22日)

なお、この日は昭和基地へ戻る途中の65・66次ドーム隊がS16に滞在しており、1月14日にZ8地点にてアイスコアをピックアップした時以来の再会となりました。

ドーム隊は2024年11月中旬に「ドームふじ観測拠点II」を目指し、ここS16を出発しました。観測拠点に到着後、アイスコア掘削のミッションを成し遂げ、およそ2ヵ月振りにS16に戻ってきたところです。その間、観測を続けながら雪上車での生活を送ってきたドーム隊の皆さんには頭の下がる思いです。ドーム隊はまだしばらくS16にいる予定でしたので、短いひと時ですがお互いの近況を報告し合い、今後のスケジュールを確認したあと「次は昭和基地で」と別れを惜しみながら我々は帰路に着きました。

参考:【観測隊ブログ】「アイスコアピックアップ完了」
        【観測隊ブログ】ドームふじアーカイブ

再会を喜ぶ隊員たち
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月22日)
久しぶりの再会で会話をかわす隊員たち
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月22日)
S16に滞在中のドーム隊員たちで記念撮影
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月22日)

(JARE66 北本憲央)

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【観測隊ブログ】「広報オペレーション(白瀬氷河編)」