スチールコンテナ組み立て演習

7月29日、国立極地研究所で、補修の終わったスチールコンテナ(通称「スチコン」)の組立講習が行われました。講師は輸送担当の金子隊員が務めました。スチコンは、観測機材や設営資材、昭和基地で使用する日用品など、多岐にわたる物資を梱包・輸送するために欠かせない重要な容器です。梱包された物資は南極観測船「しらせ」に積み込まれ、南極・昭和基地へと届けられます。第68次南極地域観測隊が安全かつ確実に活動を行うためには、こうした輸送準備の精度が極めて重要となります。

▶スチコンの補修の記事はこちら:観測隊ブログ 「スチールコンテナ補修

スチールコンテナの基本構造の確認を行います
撮影:国立極地研究所 南極観測センター(2026年7月29日)

講習では、スチコンの基本構造や組立手順の確認から始まり、実際に隊員が手を動かしながら蓋の固定方法や内部の仕切りの扱い方を学びました。また、梱包作業における重量バランスの考え方、輸送中の揺れに耐えるための固定技術、現場での事故防止につながる安全対策など、実務に直結するポイントについて金子隊員から丁寧な説明がありました。隊員たちは一つひとつの工程を慎重に確認しながら、輸送作業の重要性を改めて認識している様子でした。

スチールコンテナの組立を行う隊員
撮影:JARE68 須田正雄(2026年7月29日)

68次隊では、観測業務や設営業務に必要となる約1年分の物資を調達しています。これから本格化する梱包作業に向けて、今回の講習は隊員の技術習得と意識向上に大きく役立ちまました。南極地域観測事業を支えるスチコンは、まさに縁の下の力持ちです。隊員一人ひとりが確かな知識と技能を身につけることで、安全で確実な物資輸送が実現します。

スチールコンテナに荷物を入れる方法を学ぶ隊員たち
撮影:国立極地研究所 南極観測センター(2026年7月29日)

68次隊は、こうした準備作業を着実に積み重ねながら、南極への出発に向けて体制を整えていきます。

(JARE68 矢吹裕伯)