VLBI観測とオーロラ鑑賞

8月26日から27日にかけてモニタリング観測担当の福原隊員、そして多目的アンテナ担当の中田隊員が主導して地球の回転や地殻の動きを調べるVLBI観測が実施されました。この観測は24時間行われるため、交代要員として医療隊員小川隊員と共に支援に参加しました。

昭和基地にはこの観測のために、直径11mの多目的アンテナとメーザー原子時計が備えられています。機器が正確に動作しているかをリストを見ながら監視します。多目的アンテナとVLBI観測については前回のブログも参照いただければと思います。

とても大きなアンテナですが、プログラムされた方向に機敏に動きます。レドーム内にWEBカメラを設置しているので、動作している状況も確認できるようになっています。動作の間隔が2分から10分くらいとばらつきがあり、間隔が短い時は気を抜けない作業が続きます。

各種モニターで表示される値を確認する福原隊員
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月26日)
支援者に確認方法を指導する中田隊員
撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月26日)
主たる二人の隊員は交代制で担当
撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月26日)
観測は順調に進行しました
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月27日)
リストと照らし合わせて確認する中田隊員と小川隊員
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月27日)
多目的アンテナレドームの外観
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月27日)

アンテナが動作している様子
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月27日)

その日の夜は、良く晴れていたのでオーロラを鑑賞することが出来ました。観測の合間にドアの外を見上げるとあちこちからオーロラが現れて、待機間隔が長い時間帯に眠気覚ましにしばしば眺めていました。目に見えない電波をとらえるVLBI観測、自分の眼で見える活発なオーロラ鑑賞、この二つを一度に体験できる貴重な機会となりました。

天の川とオーロラが交差
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月27日)
右奥がアンテナレドーム
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月27日)

衛星受信棟の屋上から
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月27日)

(JARE66 米村幸司)