8月25日~27日までの三日間、一部のドーム隊員で富士山へ行きました。昭和基地から内陸に約1,000㌔、標高約3,800mに位置する「ドームふじ観測拠点II」の任務に参加する隊員の高所順応訓練のためです。
(参考)
「大図解!ドームふじ観測拠点II」-ウェブ極
最古級のアイスコア取得を目指す第3期ドームふじ深層掘削 -国立極地研究所
実際に昭和基地からドームふじに移動する際は、今回の登山のように一気に高度を上げるのではなく、雪上車でゆっくり時間をかけて登るので高山病になりにくいとされています。ただし、約50日間もの高所での長期滞在です。参加した隊員は高所生活の注意点について医療担当や野外観測支援担当のアドバイスを受けながら、高所で自分の体にどのような反応が起こるかを確認しました。実際に二日目の夜は頭痛に悩まされた隊員も多く、高所での行動の難しさを感じる結果となりましたが、無事に参加メンバー全員で登頂することができました。

撮影:JARE67 西村英樹(撮影:2025年8月25日)

撮影:JARE67 西村英樹(2025年8月25日)

撮影:JARE67 西村英樹(8月25日)

撮影:2025年8月27日
来月には本隊より先に出発するドーム隊。今回経験したことを踏まえて、しっかりと準備し、南極に向かいます。
(JARE67 西村英樹)