レスキュー総合訓練

6月~7月のレスキュー隊員向けの講習に続き、8月5日に野外観測支援担当の太田隊員の指導の下、レスキュー隊員だけでなく、多くの隊員が参加して行うレスキュー総合訓練を実施しました。建物近くの崖と仮定した段差から隊員が転落したという想定で、実際に医務室に搬送するまでを想定した模擬訓練です。訓練なので怪我はしていないのですが、それ以外は全て実際と同じ方法で行い、無線も全体に対して流され緊迫感を持って取り組むことが出来ました。やはり事前に考えていた想定とは違い、体を動かして声に出してみないと分からなかったこともあり、有意義な訓練になりました。

ある隊員が崖下に転落したという想定から開始
撮影:JARE66 中田康貴(2025年8月5日)
無線を受け、本部に集合
撮影:JARE66 後藤宏文(2025年8月5日)
レスキュー隊の現場到着から搬送までの流れを確認
撮影:JARE66 中田康貴(2025年8月5日)
無線による連絡も細やかに入り、記録していきます
撮影:JARE66 後藤宏文(2025年8月5日)

当日は気温が-30度近くに下がり厳しい環境でしたが、レスキュー要請が必要になる場合はどのような状況か分かりません。基地から遠い場所で事故が発生する可能性は十分考えられるほか、野外観測などでレスキュー隊員が昭和基地にいないこともあり得ます。さまざまなケースで柔軟に対応しなくてはいけません。起きないことが一番ですが、起きてしまった際に迅速に対応できるよう今後も検討を重ねていきます。

屋内でストレッチャーに載せる
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年8月5日)
搬送中の様子
撮影:JARE66 中田康貴(2025年8月5日)
医務室に搬送し、訓練終了
撮影:JARE66 中田康貴(2025年8月5日)

(JARE66 米村幸司)