先日の休日日課、漁協係の活動の一環として魚を釣るための仕掛けを海氷上に設置してきました。漁協係は、以前の記事でご紹介した、越冬隊の生活係の一つです。
漁協係係長の清水隊員、野外観測支援担当の山岸隊員とともに、雪上車で目的地に向けて出発です。道中、思いがけずコウテイペンギンに遭遇することが出来ました。
海氷上にある目的地に無事到着し、穴をあけるため電動ドリルやチェーンソーなどを駆使して海氷を削っていきます。この作業は前日から引き続いての実施で、作業としては2日目となりました。海氷を上手く削らないと、せっかく途中まであけた穴に海水が入り込みドリル等で氷を削ることが難しくなってしまうため、注意しながら削っていきます。作業を始めて1時間弱、きれいに四角く穴をあけることが出来ました。切り出した氷を観察してみると、海水と接していた側の面は白っぽくて柔らかく、凍結する過程の半ばだったことが伺えます。
この穴から釣り糸をしばらく垂らしていましたが、残念ながら釣果を上げることは出来ませんでした。この日は海中深くの魚を釣るための仕掛けを設置し、大きな魚がかかることを期待して帰路に就きました。
(JARE65 津町直人)