7月8日、立川の国立極地研究所で64次隊の冬期総合訓練(冬訓)の補講を行いました。64次隊では本年2月に長野の湯の丸高原で冬訓を行いましたが、参加できなかった隊員向けに今回行ったものです。
南極での野外行動に関する講義では「安全はすべてに優先する」という観測隊の行動の鉄則を学びました。実技では装備の確認、ロープワークなど野外行動に向けた基本技術、ツェルト(簡易テント)の使用方法、負傷者搬送、クレバスレスキュー訓練など非常時の対応にもチャレンジしました。
訓練の最後に、今回講師として参加した64次隊 金村隊員(野外観測支援担当)から参加者に向けて、ロープの結び方を始めとし、野外行動では常にバックアップを取るという考え方を持ってほしいと話がありました。同じく講師を務めた64次隊 小久保隊員(建築・土木担当)からは、身についていないロープの結び方では命は預けられない。常にチームで相談し、より安全に行動し、手を動かしながら覚えていってほしいと話がありました。
(JARE64 白野 亜実)