64次隊の冬期総合訓練を実施しました

2月28日から3月4日の5日間、長野県・湯の丸高原で、観測隊の冬期総合訓練が行われました。参加したのは、今年の秋に出発する第64次南極地域観測隊の隊員候補者と同行候補者、合わせて約70名です。昨年に続きコロナ禍での開催となりましたが、参加者は事前にPCR検査を受け、訓練中は”新しい生活様式”を徹底するなど、感染対策を万全にした上で訓練に励みました。

座学での講義のほか、2日目から4日目は、湯の丸高原キャンプ場や湯ノ丸山を舞台に、雪山登山や雪原でのテント泊、ロープ登行訓練、ルート工作訓練などを行いました。

講義のようす
日本の南極観測の概要や、64次隊の活動内容についての講義を受けました。
撮影:国立極地研究所南極観測センター(2022年2月28日)
テントを張っているところ
雪が降る中でのテント設営は、南極での活動に向けた貴重な経験となりました。
撮影:国立極地研究所南極観測センター(2022年3月1日)
登山
テント泊をした翌朝は快晴。スノーシューを履いて湯ノ丸山へ登りました。
撮影:国立極地研究所南極観測センター(2022年3月2日)
ロープをのぼる参加者
クレバス転落時に必要となるロープ登行、負傷者の救助など、南極での「万が一」に備えての訓練を行いました。
撮影:国立極地研究所広報室(2022年3月2日)
ピッケルを使う参加者
ピッケルの使い方も学びました。
撮影:国立極地研究所南極観測センター(2022年3月3日)

今後、6月に隊員・同行者の一部や観測計画の概要が決定する予定で、その後は秋の出発に向けての準備が本格化します。

(極地研広報室)