昭和基地にてトンガの津波を観測

1月14日、西の浦験潮所に新たな水位計を設置しました。

今回の水位計で観測されるデータは海図作成にはもちろん津波等の海洋現象研究資料としても活用されている重要な観測です。水位計設置作業は、ゴムボートに乗船し海氷をかき分けながら岸から約80m沖に設置しました。

設置後は順調に観測しており115日に起きたトンガの海底火山噴火による津波も観測しました。

水位計設置作業の様子
撮影:JARE63 勝野智嵩(2022年1月14日)

(JARE63 齊藤康仁)

 

 

昭和基地(西の浦験潮所)で計測しているリアルタイム験潮データは海上保安庁 海洋情報部 のウェブページでご覧いただけます。公開されているデータは新規設置の水位計データではなく、これまで設置されていた現行の水位計データを利用した値です。

海上保安庁 海洋情報部 のウェブサイト内
「昭和基地(西の浦験潮所)リアルタイム験潮データ」 https://www1.kaiho.mlit.go.jp/TIDE/gauge/syowa_tidecurve.php
の2022年1月14日~19日潮位曲線を国立極地研究所 広報室が加工して作成

関連する記事:トンガでの火山噴火、南極でも観測