セルロン生物チームの林隊員と田留隊員の2名は、1月15日、プリンセス・エリザベス基地に到着し(到着までの様子はこちら)、先に基地に入りドーム輸送チームと活動していた高村隊員と合流して、調査に向けた本格的な準備を開始しました。
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撮影: JARE61 田留健介(2020年1月17日)
ベルギーの生物チームと合同でスノーモービル運転技術講習やクレバスレスキュー訓練など、調査に必要な訓練を行ったのち、セール・ロンダーネ山地の土壌や地衣類のサンプリングに向かいます。
1月18日、セール・ロンダーネ山地の調査を行うチームの名物(?)となっているクレバスレスキュー訓練が行われました。この訓練の特徴は“本物のクレバス”を使って訓練を行うところです。最初にベルギー隊の講師からロープワークのレクチャーがあり、その後、ロープを体につけ、一人一人交代でクレバスの中へ…。
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撮影: JARE61 田留健介(2020年1月18日)
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撮影: JARE61 田留健介(2020年1月18日)
クレバスには、青色というより藍色のような群青色のような世界が広がっていました。そして、怖いくらいに静かで地上の音や声が聞こえてきません。
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撮影: JARE61 田留健介(2020年1月18日)
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撮影: JARE61 田留健介(2020年1月18日)
ゆっくりと引き上げられ、陽光とレスキュー係の人の声が聞こえてきた時は、表現が難しいくらいの安心感がありました。
最後に、事故を未然に防ぐことの準備や重要さも学びました。
(JARE61 田留健介、極地研 広報室)