セルロン地質・ドームふじ輸送チーム帰国

1月17日、セルロン地質チームの5名とドームふじ輸送チームの2名が成田空港に帰国しました。

たくさんの荷物とともにゲートから出てきた宇野隊員(左)と足立隊員(右)。
撮影:南極観測センター 大友康太朗(2020年1月17日)
隊員の帰国を出迎えた南極観測センターの橋田教授(左)と握手する永木隊員。その手前は河上隊員。
撮影:南極観測センター 大友康太朗(2020年1月17日)

 

今回帰国したセルロン地質チームは、昔の地殻の加水・脱水過程を観察できる世界有数の場所であるセール・ロンダーネ山地にて、岩石採取やその場での岩石の化学分析などの地質調査を実施し、ほぼ予定通りのスケジュールで活動を終えました。

ピルテンでの調査へ向かう様子
撮影:JARE61 宇野正起(2019年12月18日)

 

一方、ドームふじ輸送チームは、第3期ドームふじ氷床深層掘削計画にむけて、プリンセス・エリザベス基地(ベルギー)からドームふじ基地付近まで、片道約800kmの燃料輸送を実施することをメインのミッションとしており、その途中にあるナンセン氷原への燃料デポ旅行など実施し、準備を進めていました。

雪上車で燃料を積んだ橇を引き、ナンセン氷原へ向かう様子
撮影:JARE61 永木 毅(2019年12月30日)

しかし、その後拠点としていたプリンセス・エリザベス基地へ物資を運ぶ船の接岸が遅れたことなど、現地での大幅なスケジュール変更により、今期のドームふじへの燃料輸送を断念せざるを得ない状況となりました。

そこで、ドームふじ輸送チームはあすか基地の残置物資回収に向けた現地調査を予定通り終了していることから、当初の予定より1か月早く帰国することとなりました。

現地での滞在期間中は、改修工事を進めているプリンセス・エリザベス基地の作業支援を行ない、今後も様々な形でお世話になるベルギー隊との協力体制の強化につなげることができました。

 

 

両チームの現地での活動の様子については、また別の機会でもご紹介していきます。

長旅お疲れ様でした!
撮影:南極観測センター 大友康太朗(2020年1月17日)

 

 

(極地研 広報室、南極観測センター)