雪尺観測はじめました

昭和基地では積雪計による積雪の観測のほかに、海氷上での雪尺による積雪の深さの観測を行っています。雪尺による観測は、印をつけた竹竿を海氷上の雪面に立て、雪面から印までの距離を測り、前回との差を見ることで積雪の深さの変化を知るという方法で行っています。原始的な方法ですが、日本国内でも現在の超音波式やレーザー式の測器を用いた自動観測になる前は、目盛りを付けた雪尺(雪板)を用いた目視による観測が行われていました。

昭和基地では1次隊以来、雪尺による積雪観測が行われてきました。主要部の風上にあたる北の浦の海氷上でも、今年の1月まで同様の観測を続けていましたが、夏期に海氷が流出したため、観測を一時休止していました。その後、厳冬期を迎えて海氷も再び十分に厚くなったことから、ドローン等で安全な観測地点を選定し、67次隊では8月21日より雪尺観測を再開しました。

ブリザードなどの悪天の際、雪は積もるだけでなく、強風で雪面が削られ積雪深が減る様子が観測されることもあります。こうした変化をとらえるため、ブリザード後などを中心に週一回程度、観測を行っていく予定です。

竹竿を立てるための穴をあける様子
撮影:JARE67 井上創介(2026年8月21日)
雪面から印までの距離を測る
撮影:JARE67 井上創介(2026年8月21日)
設置した雪尺の様子。3×3の9本設置している。
撮影:JARE67 井上創介(2026年8月21日)

(JARE67 下迫龍一)