ドーム隊が内陸に向けて出発!

11月13日に内陸旅行に行くドーム隊に参加する67次隊5名、そして66次越冬隊6名の合計11名が準備を整え、昭和基地から出発しました。

前日12日には、今回のドーム隊に参加する調理担当多賀隊員の指揮のもと食糧を橇に積み込んでいきました。この食糧はこれまで準備期間において昭和基地で作成し、冷凍などによって保管していました。これまで66次ドーム隊担当の井上隊員が準備作業の統括として調整を行い、海氷の不安定さの中厳しいスケジュールを調整し、率先して野外での作業をこなしてきました。内陸に行ってからはドリラーとして本格的なアイスコア掘削に着手する予定です。これからが本番なので、良い成果が得られることを皆で応援したいと思います。

ドーム隊のプロジェクトの成功と無事の帰還を願い、昭和基地に残る隊員で見送りました。

バケツリレーで最後の物資を積込
撮影:JARE66 臼田拓人(2025年11月12日)
皆で出発を見送る
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月13日)
66次、67次のそれぞれの旗と共に集合写真
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月13日)
昭和基地を出発する
撮影:JARE66 臼田拓人(2025年11月13日)

昭和基地を出発した11名は、一旦南極大陸にある拠点「向岩」に到着しました。そこでは既に川村副隊長を含む先発隊7名が車両を整えて待っており、ドーム隊18名全員が集合しました。

最終的な物資の積込や確認を行うとすぐにドームふじ観測拠点IIに向けて出発していきました。66次隊の藤田越冬隊長と雪上車担当の大島隊員、67次先遣隊の松村隊員とともに手を振って仲間達の出発を見送りました。内陸旅行では66次隊、67次隊の二つの隊が密に協力して計画を進めています。

川村副隊長と井上隊員
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月13日)
出発前のブリーフィングをするドーム隊
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月13日)
ドーム隊18名がついに集結!出発前の集合写真
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月13日)
見えなくなるまで手を振りあいました。
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月13日)

(JARE66 米村幸司)

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広報室追記:ドーム隊メンバーからもコメントが届きました!

11月13日に66次越冬隊と先遣隊先発・後発隊が合流し、ようやく今季ドーム隊が内陸拠点のS16に揃いました。18名の大所帯、協力しあって毎日を過ごし、目標達成を目指したいと思います。

11月14日に今季ドーム隊はS16に向けて出発しました。初日、大きなトラブルはなく順調に50km走行しました。

(JARE67 大藪 幾美)