福島隊員の慰霊 西オングル島

10月10日と11日に福島紳隊員の慰霊のために西オングル島を訪れました。福島隊員は1960年10月10日に第4次南極地域観測隊員として越冬中にブリザードの中遭難し、1968年2月9日に西オングル島で9次隊により遺体が発見されました。東オングル島に位置する昭和基地の管理棟近くに慰霊碑が立てられておりますが、例年この時期に遺体が発見された西オングル島のケルンにも訪問しております。

安全に気を付けて歩く
撮影:JARE66 臼田拓人(2025年10月10日)
目的地に到着
撮影:JARE66 野島孝之(2025年10月10日)
雪に埋もれてしまったので協力して除雪する
撮影:JARE66 藤田建(2025年10月10日)
この日参加した隊員で手を合わせる
撮影:JARE66 野島孝之(2025年10月10日)

2班2日に分けて、徒歩で向かいました。歩いてみると2時間ほどかかり、天気も良かったので汗ばむ程でした。この道のりを荒天の中で歩いたのかもしれないと思うと、胸が苦しくなる思いでした。絶対にこのような悲劇を繰り返さないこと、また今後も安全の意識を高めて業務を遂行することを誓いました。第66次南極地域観測隊越冬隊、そして内陸の「ドームふじ観測拠点II」に出発するチーム、またこれから日本を出発する第67次隊など後続の隊員達の安全を遠くで見守っていて欲しいと思いました。

前日の班の足跡を辿りながら
撮影:JARE66 名本彩乃(2025年10月11日)
時折立ち止まり位置を確認する
撮影:JARE66 名本彩乃(2025年10月11日)
これからの安全な活動を誓う
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年10月11日)
快晴の青、雪面の白を見ながら基地に戻りました
撮影:JARE66 米村幸司(2025年10月11日)

(JARE66 米村幸司)