訓練航海(第一部)終了

10月10日に訓練航海(第一部)が終了しました。最終日は下船のみだったため、後半の10月8〜9日の様子をダイジェストでお届けします。
※今年の訓練航海は名古屋〜神戸間と神戸〜横須賀間の2部制

【3日目:10月8日】

この日は全体として実施する観測訓練は無く、各チームで機器類の設置や船内で実施できる準備作業が行われました。

波の高さを見るステレオカメラの設置(船舶・波浪チーム)
撮影:JARE67 池田未歩 (2025年10月9日)
海底コア採取用のケース清掃と、同じくコア採取用の備品作り(採泥チーム)
撮影:JARE67 池田未歩 (2025年10月9日)
K-グラブ採泥器の調整(採泥チーム)
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月9日)
直付け採水・クリーンCTD用ワイヤーに目盛りを付ける(海洋チーム)
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月9日)
艦側との調整や隊内のミーティングを取り仕切る庶務担当
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月9日)

毎日夕食後には本航海でも実施する観測隊全員参加のミーティングを行い、翌日のスケジュールや観測・生活面における連絡事項の共有を行いました。

【4日目:10月9日】

訓練航海(第一部)の実質的な最終日となる4日目は、一昨日延期になった船舶・波浪チームのEMセンサーの訓練を実施することができました。

EMセンサーは直前に実施しなければいけない作業項目がとても多いのですが
訓練航海2日より更にスムーズに準備が進められていました。
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月9日)
艦舷に吊り下げられたEMセンサー(青と橙の装置)
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月9日)

また、EMセンサー訓練の合間に観測甲板を覗いてみると...海洋チームが水中ドローンを広げていました。本航海では海面表層の採水に使用する装置です。訓練航海中に実際に吊り下げてテストを行うことはありませんでしたが、さまざまな所属の隊員が一同に介している絶好のタイミングなので、隊員同士で考えうる課題や運用時のオペレーションなどの意見交換をしていました。

表層の採水で使用する予定の水中ドローン
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月9日)

午後には、各観測や船内生活についての意見交換会が行われ、訓練航海(第一部)で予定されていた全てのプログラムが無事終了しました。船内生活にも少し慣れることができ、各観測で検討すべき課題の洗い出しや改善点の共有を行うことができた有意義な4日間となりました。

この記事を執筆している夏広報隊員はここで下船となりますが、訓練航海は第二部(神戸〜横須賀)まで続きます。引き続きご安全に!

各観測の検討事項を他チームに共有
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月9日)

◇ ◇ ◇

下船日(10/10)の早朝、和歌山県北西端と淡路島の間にある友ヶ島水道を通りました。
島に囲まれ、少し珍しい景色でしたので共有です👀
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月10日)

(JARE67 池田未歩)