訓練航海がスタート

10月6日に訓練航海がスタートしました。主に船上観測を担当する隊員が国内巡航中の「しらせ」に乗船し、観測の手順や機器類の取り扱いを確認します。今年度の訓練航海は名古屋〜神戸間と神戸〜横須賀間の二部制で、名古屋港を出発した今日が第1日目です。

訓練航海開始。さようなら名古屋港
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)

名古屋港を出港した初日は天候も良く、無事に予定していたほぼ全ての観測項目を実施することができました。

任意の深度で海水を採集することのできるCTD採水システムの訓練①
海の鉛直構造を把握するために使用され、海洋物理・化学・生物学すべての基礎データとして利用されます
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
CTD採水システムの訓練②
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
海水サンプルを回収する様子
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
プランクトン採集に用いるノルパックネットの準備
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
短時間ですが実際に海水に着水させて手順を確認することができました。
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
(上)海の微量栄養素「鉄」の観測を行うため設置されたコンテナラボの様子
(下)鉄観測用のクリーンCTD。鉄のコンタミを防ぐため、ステンレスのフレームにはテフロン加工が施されています
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)

なお、海洋観測以外にも各種観測機器の設置や調整、2日目以降の観測項目実施に向けた準備が船内のいろいろな場所で行われていました。

大気連続観測装置の設置
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
降水・雪サンプラーのレクチャー
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
ドローン採水の準備(残念ながら強風で実施できず...)
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
訓練航海2日目に実施するEMセンサー(を入れるフレーム)の準備
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)
1日目観測終了後の夕焼け。お疲れ様でした!
撮影:JARE67 池田未歩(2025年10月06日)

(JARE67 池田未歩)