ドームふじ観測拠点Ⅱへ行く内陸旅行チーム出発のための準備を続けていますが、最も過酷な作業である車両整備を片桐隊員と大島隊員が担っています。準備のなかには、南極大陸上で宿泊を伴うオペレーションもありますが、その全てに参加して整備作業を行なっています。
昨年度使った雪上車は南極大陸上のS16という中継地に残置されていますが、雪で埋もれているため掘り起こす作業から始まります。従来では昭和基地に持って帰ってから屋内で整備を行いますが、今年は海氷状況が安定しておらず、そのまま大陸上で整備を行うこととなりました。極寒の南極大陸、気温は-20℃程度、強風を避ける建物も地形もない場所で、朝早くから夜遅くまで地道に車両整備を続けています。この地球上でもっとも過酷な環境で行う車両整備ではないかと思います。

撮影:JARE66 田村旺大(2025年9月24日)

撮影:JARE66 田村旺大(2025年9月24日)

撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月15日)

撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月15日)

撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月17日)

撮影:JARE66 名本彩乃(2025年9月2日)

撮影:JARE66 名本彩乃(2025年9月2日)
中継地に向かうだけでも数時間かかり、天候が悪化すると中断される可能性があるため、作業が出来る日は朝早くから夜遅くまで作業をしています。遠く離れた昭和基地の窓からも遠くに微かに光る車両のライトが見え、作業が続いていることを知ります。残された隊員達は内陸で作業する隊員を応援しています。ただ台数が多いのでまだまだ作業が続く見込みです。11月初旬に出発となりますが、車両整備以外にも多くの準備作業があります。隊として協力して準備を進めていきたいと思います。

撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月14日)

撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月15日)

撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月16日)

撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月15日)
(JARE66 米村幸司)