ドームふじ観測拠点IIへの準備(橇編)

8月19日、建築担当の岡本隊員が作成していたドーム隊が使用する橇が完成しました。この橇は今までドーム隊が使っていたトイレ用の橇を更新するために新しく作成されたものです。

5月から本格的に着手し、橇部分しかないところから生活空間が立ち上がりました。外作業なので天候が良い日を狙って作業を進めていきましたが、晴れている場合に南極では温度が下がるので、厳しい環境での作業となりました。建築隊員は越冬隊の中で岡本隊員1名しかいないので、他部門の隊員は指示を受けながら可能な範囲で支援していました。

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▼これまでの作業の様子

作業予定の橇を運ぶ 
撮影:JARE66 井上崚(2025年5月18日)
土台部分の作成 
撮影:JARE66 井上崚(2025年6月10日)
床と壁が取り付けられる
撮影:JARE66 井上崚(2025年7月8日)
入口が取り付けられる
撮影:JARE66 井上崚(2025年7月8日)
木枠で空間が仕切られていく
撮影:JARE66 井上崚(2025年7月12日)

橇の構造がある程度出来た段階で一旦自然エネルギー棟の車庫に運ばれました。建屋内で残されていた内装と外装を行いました。内装については、岡本隊員が次々と備品を置く棚や空間を仕切るドア、壁への意匠など快適な空間へと仕上がっていきます。また室内で見上げると天井には天窓がついており、自然の光も上から注がれるようになっていました。

外装については、ペンキ塗装を多くの隊員が支援していました。岡本隊員や多くの隊員が命を吹き込んだ橇が南極で活躍する日が楽しみです。

機能的な内装が次々に出来上がる
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月14日)
赤茶色のペンキで外側を塗装
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月15日)
室内清掃後、備品もきっちりと収まりました
撮影:JARE66 井上崚(2025年8月19日)
作業を終えて橇を見つめる
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月17日)

この日、無事に出発していきました
撮影:JARE66 米村幸司(2025年9月7日)

(JARE66 米村幸司)