標識旗作り

8月11日、野外観測支援担当の太田隊員の指導の下、標識旗作りが行われました。赤い旗はルート工作で作られたルートなど通行可能な場所に立てられ、移動時の重要な目印になります。青い旗は海氷上のクラックや路面下のケーブルなど注意すべきポイントを示しています。

南極には標識や案内板はないので、真っ白い世界でこの赤い旗を見つけた時とても心強い存在に見えます。切りそろえられた竹竿に、長方形の旗を通してテープで固定していきます。ブリザードで強風が吹き荒れる昭和基地でも竹竿の強度やしなりである程度の耐久性があります。

野外での重要な目印、赤旗
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月11日)
竹竿に旗を固定していきます
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月11日)
倉庫にてそれぞれ分かれて作成①
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月11日)
倉庫にてそれぞれ分かれて作成②
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月11日)
出来上がった旗竿をまとめます
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月11日)

約1年程前、まだ66次隊越冬隊が日本にいた際にも標識旗作りをしたことを思い出しました。沢山作成して昭和基地に持ってきたのですが、既存の旗のメンテナンス時やルート工作時に使いました。標識旗は年間800~1000本程度使用します。材料を持ち込んでいますので今後も不足分を作成していきます。

昨年、国内で標識旗を作った時の様子
撮影:JARE66 米村幸司(2024年9月12日)
極地研の倉庫でたくさん作ったのですが、この時の旗はもう使い切ってしまいました。
撮影:JARE66 米村幸司(2024年9月12日)
ルート上の赤い旗
撮影:JARE66 米村幸司(2025年5月26日)
クラック周辺の青い旗
撮影:JARE66 野島孝之(2025年8月17日)

(JARE66 米村幸司)