ドームふじ観測拠点IIへの準備(野外編)

8月7日から9日にかけて、S16と呼ばれる拠点で、冬の間に雪に埋もれた橇や雪上車の引き出し、ルートの確認を行いました。S16は昭和基地から東方に約20km離れた大陸氷床上に位置しており、内陸旅行出発拠点として使われています。越冬開始後における初めての雪上車での宿泊を伴うオペレーションであり、ドームふじ観測拠点IIへの調査旅行の準備として、基地から野外に出る最初の一歩となりました。

日の出前の出発
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年8月7日)
車両や橇の準備も整いました
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年8月7日)
宿泊を伴うオペの緊張感
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年8月7日)
雪上車の光が遠くに消えていきました
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年8月7日)

8月9日にS16に行ったチームが昭和基地に戻ってきました。概ね予定していた計画を実施したと報告があり、まずは無事に戻ってきたことに安心しました。今回の経験を足掛かりに宿泊を伴う野外オペレーションは活発になる予定です。今後も越冬隊で協力して実施してまいります。

雪上車の掘り出し作業
撮影:JARE66 井上崚(2025年8月8日)
そりの牽引
撮影:JARE66 井上崚(2025年8月9日)

(JARE66 米村幸司)