半年が過ぎれば ネットワーク回線保守作業、焼却炉保守作業

8月1日、第66次南極地域観測隊の越冬期間も丁度折り返しに入りました。越冬交代まで約180日程度であり、67次観測隊の隊員室開設や準備等のブログを懐かしく眺めながらも、点検を含めた各種作業の時期になったことを感じ、身が引き締まる思いがします。

この日はLANインテルサット担当北村隊員と多目的アンテナ担当中田隊員で昭和基地の重要インフラであるネットワーク回線の切り替えを行いました。インテルサット衛星を介して昭和基地はインターネットが接続できており、日々の観測データや各種業務データのやりとりに欠かせないものとなっています。午前中から1日かけて無事に切替作業を行い、停止していたネットワークも復旧しました。北村隊員は「まずは無事に切り替えが終わってホッとしている。ただ日々の保守作業は続くので引き続き気を引き締めていきたい」と話していました。

インテルシェルタでは北村隊員が作業
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月1日)
一つ一つチェックして切り替えます
 撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月1日)
基地側通信室では中田隊員が連携して作業
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月1日)

同じ日に環境保全担当髙妻隊員と車両全般担当片桐隊員、電気設備全般担当秋山隊員がごみ処理作業で重要な焼却炉の部品交換等メンテンナンスを行いました。摩耗した歯車の交換作業から開始し、チェーンやパッキン等の交換や清掃、電源の見直しも一緒に行いました。各専門業務を担当する隊員が協力してメンテナンスを行い、無事に保守作業が完了し、翌日には焼却炉が再び稼働しました。南極ではゴミも自分達で処理しており、この焼却炉も生活の上で欠かせない重要なものです。髙妻隊員は「今後も大切に使用していきます」と話していました。

硬くなってしまった部品の取り外し
撮影:JARE66 米村幸司(2025年8月1日)
各パーツを順番に外して交換・清掃
撮影:JARE66 鎌松泰典(2025年8月1日)
歯車部分、チェーン部分、電源端子取り外し等が完了
撮影:JARE66 片桐瑛(2025年8月1日)

(JARE66 米村幸司)