スプリンクラー動作確認

7月28日、機械設備全般を担当する東海林隊員が主導して昭和基地内にあるスプリンクラーの動作確認を行いました。東海林隊員は主に水回りの設備メンテナンスを担当しております。装置は末端試験弁、ポンプ、アラーム弁、警報盤がそれぞれ連動しており、隊員は持ち場について指示を待ちます。東海林隊員の無線での連絡により、バルブを開放し試験的に動作させて確認します。管理棟は3階建てで、各階にスプリンクラーが設置されているので、1連の手順を3回繰り返します。

支援に入る隊員皆で手順を確認する
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)
無線にて各所に指示する東海林隊員
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)
バルブ解放し、圧力状況を確認
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)
思いもよらない場所にもバルブが設置されていました
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)
ポンプの状況も確認し、動作させます
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)
平行して屋外の排水状況も確認します。
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)

全ての階で予定していた試験項目が無事に終了しました。万が一火災が起きた時の備えとして、スプリンクラーが問題なく稼働することが確認でき、安心しました。またこのような設備の試験に多くの隊員が関わることで、より防災を意識することが出来たように思います。普段あまり見ないような場所にバルブを発見するとともに、屋外の排水確認時にふと目を移すと、管理棟の定礎を発見しました。まだまだ昭和基地の知らない場所があることを感じました。

昭和基地では極夜が終わり、ようやく晴れる日が続いております。屋外では丸い大きな太陽が昇っていました。

1992年第三十三次南極地域観測隊と書かれた定礎
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)
太陽が手を伸ばしたペンギンのように見えませんか?
撮影:JARE66 米村幸司(2025年7月28日)

(JARE66 米村幸司)