昭和基地ではここ最近週末の休日になると天気が悪く、ふぶきなどで外出できない日が多いです。休日室内で休むのは良いことかもしれないませんが、外に出られないのは少々寂しいところです。隊員達は気分転換に普段業務中には出来ないことを行っています。昭和基地にはお店がないので生活関連の係を作って、隊員が楽しみながら様々なことに取り組んでいます。今回はそんな休日や業務時間外の過ごし方を紹介したいと思います。
農協係ではグリーンルームという水耕栽培にて野菜を育てています。南極では草木が生えないので野菜の活きた緑色はとても鮮やかに感じられ癒されます。また食材は年に一度の持ち込みしかなく、生野菜はとても貴重です。上手に栽培しているので沢山の野菜が取れ、食卓を彩り、皆を喜ばせています。

撮影:JARE66 米村幸司(2025年3月20日)

撮影:JARE66 米村幸司(2025年3月20日)

撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年3月16日)
パン・麺係ではそば打ちに挑戦していました。既にうどんを作った実績があり、そばも本格的に粉から練って、包丁で食べやすい麺の細さに切り分けていました。すぐさま茹でて昼食に打ち立てのそばが提供されました。別の日にはパン作りにも取り組みとてもふんわりと焼きあげていました。

撮影:JARE66 米村幸司(2025年3月16日)

撮影:JARE66 米村幸司(2025年3月16日)

撮影:JARE66 浜路雅美(2025年3月16日)
喫茶・スイーツ係ではデザートとしてクリームブリュレを作っていました。美味しい珈琲と紅茶も一緒に提供され、上品な甘さで穏やかな時間を過ごすことができました。全隊員分を一つ一つ丁寧に作ってくれます。また珈琲も紅茶も係の隊員のこだわりが感じられてとても本格的です。

撮影:JARE66 秋山淳二(2025年3月16日)

撮影:JARE66 秋山淳二(2025年3月16日)

撮影:JARE66 米村幸司(2025年3月16日)
隊員達の外出出来ない休日等の過ごし方について、今回は食を中心に取り上げました。他にも新聞係や理髪係、写真・アルバム係やイベント・スポーツ係など色々な係がありますが、また別の機会に紹介できればと思います。
(JARE66 米村幸司)