3月15日、観測船「しらせ」の船上から極地研公式インスタグラムを通じ、ライブ中継を行いました。
第66次南極地域観測隊は、観測隊史上初めて、一度の航海で南極を2往復する2レグ制を導入し、現在、トッテン氷河沖において海洋観測を行っているところです。今回のライブ中継では、主にその観測の内容を説明するほか、地図や写真入りのパネルを使いながら、昨年12月の出国から南極・昭和基地への道のりや現場での活動についても紹介しました。

撮影:JARE66 和田 千弥(2025年3月15日)
中継では船内を移動し、海水温や塩分などを調べる自律型水中ロボット「MONACA(モナカ)」を紹介。中継の後半には原田隊長も出演し、観測室内での海洋表層観測の作業の様子や、トッテン氷河における集中観測の内容、意義などについて紹介しました。

撮影:JARE66 和田 千弥(2025年3月15日)

撮影:JARE66 和田 千弥(2025年3月15日)
観測隊による船上でのライブ配信は初の試みという中、約20分間の中継の間に、一時回線が落ちるトラブルもありましたが、おおむね順調に進行することができました。今回の中継を通じ、少しでも南極観測に興味を、そして地球環境に関心を持ってもらえると大変うれしく思います。
今後、南極・昭和基地からのライブ中継イベントも予定されていますので、ぜひご参加ください!
「南極・昭和基地ライブトーク!」を全国の連携科学館・博物館で開催!https://www.nipr.ac.jp/antarctic/info/20250312.html
今回の中継はSNSでダイジェスト版、およびアーカイブで見ることができます。https://x.com/kyokuchiken/status/1900849837534572926

撮影:JARE66 大久保 瑠衣(2025年3月15日)
(JARE66 北本 憲央)