2月15日(土)午前、66次越冬隊31名全員が参加し、昭和基地の管理棟から約100m離れた場所に建てられた福島ケルンの前で慰霊祭を執り行いました。
福島ケルンとは、1960年10月、第4次南極地域観測隊員として越冬中にブリザードの中遭難し、亡くなった福島紳隊員の死を悼むために建てられた石積みの慰霊碑です。そこは福島隊員の姿が最後に確認された場所です。基地と海氷との境界に建てられ、そっと隊員達を見守ってくれているような気がしております。
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撮影:JARE66 中田 康貴 (2025年2月15日)
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撮影:JARE66 中田 康貴 (2025年2月15日)
慰霊祭では、藤田越冬隊長が事故の経緯と併せて慰霊の辞を読み上げ、全員で黙祷を捧げました。福島隊員の事故以降60年以上に渡って、隊員の死亡事故は起こっていません。次隊に昭和基地の管理と運営を引き継ぐまで、安全を第一に業務にあたることを心に誓いました。
(JARE66 米村幸司)