現地時間2月7日15時54分(日本時間21時54分) 、昭和基地から南極観測船「しらせ」へ向かうヘリコプターの最終便が昭和基地を飛び立ち、16時07分(日本時間22時07分)に「しらせ」に着艦しました。最終便には第66次南極地域観測隊(隊長:原田 尚美) の隊員16名および同行者3名が搭乗しました。66次夏隊のメンバーにとっては、12月に日本を出発して以来3か月の間、仕事や生活を共にしてきた越冬隊との別れとなります。ヘリポートで越冬隊員が列を作り、「今までありがとう」「また会いましょう」と握手を交わししながらの見送りとなりました。
「しらせ」に乗船中の65次越冬隊と66次夏隊は、南極海での海洋観測を行いながら帰路に着き、今月23日に豪州フリーマントルに入港します。その後フリーマントルで一部隊員の入れ替えを行い、65次越冬隊とレグ1のみ参加の66次隊員※は、2月25日に空路で帰国予定です。
※66次隊の本隊では、東南極・トッテン氷河沖での集中海洋観測を実施するため、夏期の「しらせ」観測期間を 2 回に分けた観測隊史上初となる「2 レグ制」を導入しています。フリーマントルを出発して昭和基地に到着後、観測・設営を行いフリーマントルに戻るまでを「レグ 1」、一部の隊員を入れ替えて再度フリーマントルを出航し、トッテン氷河沖での海洋観測を行い、フリーマントルに戻るまでの期間を「レグ 2」としています。
なお昭和基地に残っている66次越冬隊(越冬隊長:藤田 建)31名は、来夏まで越冬観測を継続し、2026年2月に基地を出発、同月下旬に日本へ帰国予定です。
(JARE66 北本憲央)