越冬交代式

2025年2月1日9時15分(日本時間15時15分)、越冬交代式が行われました。

第66次南極地域観測隊は2024年12月28日に昭和基地に到着しましたが、2025年1月末までは65次越冬隊が基地内の建物、設備などを管理していました。この式において、65次行松越冬隊長、66次藤田越冬隊長の挨拶に続き、両越冬隊員の紹介、そして65次山岡隊員の越冬交代宣言をもって、昭和基地の管理・運営が65次越冬隊から66次越冬隊に引き継がれたことになります。式には、南極観測船「しらせ」の齋藤艦長や、66次夏隊員、同行者、しらせ乗員らが立ち合いました。

66次越冬隊員は約1ヶ月の間過ごしてきた夏期隊員宿舎から管理棟および居住棟に拠点を移し、総勢31名での越冬生活がスタートします。また、66次夏隊はもうしばらく昭和基地に留まりそれぞれの観測を続け、あと数日で昭和基地を離れる予定です。今後も引き続き、課題を着実に遂行し、次の隊に体制をしっかりと継承すべく、安全を第一に、昭和基地の維持管理に全力を尽くして参ります。

両隊の集合写真
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年2月1日)
両次隊整列(左列が66次隊)
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年2月1日)
65次隊の行松越冬隊長(左)と66次隊の藤田越冬隊長(右)
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年2月1日)

<両越冬隊長の挨拶(一部抜粋)>

行松越冬隊長:予想外のトラブルを多々乗り越え、無事にここまで来られたのは当たり前ではなく奇跡。南極観測の歴史に1ページを加えたような1年だった。

藤田越冬隊長:65次隊の皆さんが無事に任務を継続してくれたことに感謝するとともに、今後の任務を着実にこなし、1年後、笑顔でこの日を迎えられるよう皆で力を合わせて頑張りたい。

言葉を掛け合いながら握手を交わす観測隊員たち
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年2月1日)
越冬交代を宣言する65次隊の山岡隊員(右)とその後の進行を引き継ぐ66次隊の米村隊員(左)
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年2月1日)

(JARE66 北本憲央)