雪と氷で覆われた真っ白な世界のイメージをもつ南極ですが、昭和基地が位置する東オングル島では夏期間になると雪が溶け、茶色の地面やごつごつとした岩が現れます。そして他にも、この時期に現れるものといえば・・・ゴミ。
実は1997年に環境保護に関する法律が制定されるまで、使われなくなった機材や車両などの廃棄方法に法的な規制はありませんでした。現在では南極で出たゴミは適切に分別し、すべてを日本に持ち帰ることになっています。
しかし、建物の外をよく見ると、道路補強の部材が剥がれたり、建築資材等の木片・プラスチック片や鉄くずが劣化して風で飛ばされてしまったりして、島のあちこちでゴミを見かけることがあります。そのため毎年、観測隊員が総出で屋外に落ちているゴミを手作業で拾い集める活動を行っています。66次隊は1月25日に一斉清掃を行いました。手作業で拾い集められたゴミも、他の廃棄物と同様に日本へ持ち帰り適切に処理をします。
人間が生活していくうえで、自然環境に負荷をかけることは避けられません。いかにその負荷を小さくするか考え、できることを行動に移すことが大変重要です。66次隊、環境保全担当の高妻隊員は各観測隊員に対して廃棄物の分別を細かく指示するほか、汚水処理装置等の日常メンテナンスもしっかり行っています。また観測隊員も日頃からゴミの分別や資材の飛散防止などには細心の注意を払いながら生活しているのです。
![](https://nipr-blog.nipr.ac.jp/jare/.assets/thumbnail/DSC08659edi-800wri.jpg)
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月25日)
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撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月25日)
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撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月25日)
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撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月25日)
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撮影:JARE66 北本 憲央(2025年1月25日)
(JARE66 北本憲央)