昭和基地での活動開始

12月28日に昭和基地に到着した66次隊は落ち着く間もなく活動が始まりました。65次隊の行松隊長をはじめ、65次の各担当隊員から、海氷安全講習やスノーモービル操作実習のほか、昭和基地内での生活について説明を受けます。

一方、研修と並行して輸送作業が海上自衛隊の「しらせ」乗員の協力により行われています。すぐに必要な生活用物資や観測機器などは「しらせ」に搭載している大型ヘリコプターやトラックなどを使って昭和基地へ輸送されます。また、ヘリコプターに積むことができない大型の物資などを運ぶ氷上輸送が今後、予定されています。

右往左往しながらバタバタしている間に1日が過ぎていきます。明日以降も物資輸送は続き、そして夏の野外観測もいよいよ本格的に始まります。

ゾンデ棒を使って氷の状態を確かめる隊員たち(ゾンデ:ドイツ語で「探索」「調査」)
海氷上にはクラックという氷の割れ目があり、落ちたら這い上がることができないこともあります。特に雪が積もった後のクラックは見えないので注意が必要です。
撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月28日)
山岸隊員(65次隊野外支援担当)からスノーモービルの説明を受ける66次隊員たち
撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月28日)
物資を運ぶ「しらせ」乗員たち
撮影:JARE66 米村 幸司(2024年12月28日)
物資をトラックから倉庫へ運ぶ観測隊員たち
撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月28日)

(JARE66 北本憲央)