現在66次隊を載せた南極観測船「しらせ」は南下を続けて氷縁に到着しました。景色が一変して海の青さが無くなり、氷の白さだけの世界になりました。当初は順調に薄氷を割りながら進んでいたのですが、数日経つと氷が硬くなり、船を乗り上げて海氷を割るラミング航行により進んでいます。乗り上げては後退し、乗り上げては後退しを繰り返し力強く進んではいますが、想定よりも氷が厚く思うように前進出来ていないようです。
そんな中、広報室企画による12月14日「南極の日」に際して公式SNS&科学館メッセージボードに皆さまから観測隊に対して多くの応援メッセージをいただきました。誠にありがとうございました。広報室にて集約して送付してもらい、早速「しらせ」内で印刷して隊員で見させていただきました。とても嬉しいメッセージばかりで心が温まりました。みなさんに励まされていることを感じ、これから来る困難さにまた立ち向かう勇気が湧いてくる気がしております。本当にありがとうございました。これからの66次観測隊に引き続きご期待ください。
応援メッセージに「オリオン座は逆さに見えるのでしょうか?」という質問がありました。残念ながら現在、太陽が沈まない白夜の期間のため、南極では星空が見られません。その代わりに、「しらせ」出港前、オーストラリアにいる間にオリオン座を撮影しました。(背景中央に明るい木星、右上に逆さになったオリオン座や冬の大三角が見えています)
(JARE66 米村幸司)