しらせ大学&しらせアカデミー開講

12月16日から18日の3日間にわたり、しらせ大学・しらせアカデミーが開催されました。しらせ大学では、真壁学長の開講挨拶にはじまり、観測隊員から「しらせ」乗員向けに授業形式でそれぞれの研究内容を紹介します。

【講師と演題】
真壁 竜介 重点海洋観測の背景&表層連続観測の改革へ向けた取り組み
佐藤 和敏 最先端技術で見えてきた南極の雲〜高温で発生する氷雲と低温で発生する水雲〜
後藤 宏文 ミリ波分光計を用いた北極域・南極域における大気微量分子の観測
三宅 晶子 昭和基地での宇宙線観測 〜宇宙の彼方からの旅人が教えてくれること〜
小平 翼  波浪・海氷としらせ航路選択 -波浪分野-
松澤 孝俊 波浪・海氷としらせ航路選択 -船舶分野-
山縣 広和 MONACAは何をするのか?~工学的観点から見る極域探査の目的~
浅井 咲樹 氷の下の魚を探る
黒田 真央 海洋ごみの基礎知識
木戸 瑞佳 オゾンホールがなくなるとどんな世界になるか?
佐伯 和人 人跡未踏の地へ観測機器を送り込むペネトレータの可能性
乙川 亮司 昭和基地夏作業時の注意事項

第一線で活躍されている講師の方々からのわかりやすく丁寧な説明に「しらせ」乗員・観測隊員の皆さんはしっかりと耳を傾けていました。また、講義後の質疑応答は毎回時間が足りないくらい多くの質問があり、熱気あふれる講座となりました。

角帽とガウンを身に着けて開講の挨拶をする真壁学長
撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月16日)

一方、しらせアカデミーは「しらせ」乗員から隊員向けに、海上自衛隊の概要や「しらせ」各科の紹介を行います。ユニークな話題やネタを盛り込んだ講義に笑いも起き、打ち解けた雰囲気の中、観測隊員の皆さんは興味津々に聞き入っていました。

今後も、「しらせ」乗員の皆さんと親睦を深めるイベントが企画されています。南極観測の成功にはお互いのコミュニケーションは欠かせません。数多くある任務を無事に達成するためにも、このような交流の機会を大切にしていきたいですね。

閉講式の後、講師、観測隊長、しらせ艦長の記念撮影
撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月18日)

(JARE66 北本 憲央)