12月14日、南緯55度を通過しました。日本の南極観測では、南緯55度以南を南極地域と定義しており、いよいよ南極での活動が始まることになります。
あわせて、しらせ内の郵便局(正確には銀座郵便局しらせ船内分室)が開局しました。開局中に郵便物をしらせの消印で送ることができるようになります。ただし、日本で郵送されるのは「しらせ」が日本に帰る4月以降。郵送先によっては本人に会う方が早くなってしまいますね。
そんな中、極地研広報室からお知らせが。
「12/14は南極の日です。」
・・南極の日?調べてみたところ、1911年にノルウェーの探検家ロアール・アムンセン率いる探検隊が人類史上初めて南極点に到達したことを記念した日、とのことでした。(隊員なのに知らなかったのか、と言われそう・・・すみません)
このような「南極の日」などの記念日をきっかけに、南極についての知識を深めるのはいかがでしょうか。南極の歴史や地理、科学研究の成果を知ることで、きっと新しい魅力が発見できると思いますよ。
特に、これまでの観測隊の活動や成果を知るには、以下のサイトがおすすめです。
極地研ウェブマガジン「極」
ちなみに12月19日も日本の南極観測における大切な日。日本人が初めて陸路で南極点に到達した日なのです。村山雅美(むらやま まさよし)隊長率いる第9次越冬隊が、1968年12月19日、昭和基地から雪上車での南極点到達に成功しました。立川市にある南極・北極科学館には南極点到達に大活躍した雪上車が展示されています。実物を前に隊員のみなさんの偉業を感じてもらえると嬉しいです。
(JARE66 北本憲央)