2024年12月5日、第66次南極地域観測隊本隊の出発日を迎えました。
原田隊長からの決意表明
いよいよ私たちの出発の日となりました。
皆さんが思い描いてきた夢をかなえる旅の初日と思っております。その夢をかなえるためのいろいろなわくわく感と、
やっぱり不安だなという気持ちとが入り混じった
複雑な思いでいらっしゃるのではないかと思います。
不安な気持ちに関しては、私がしっかりとみなさんを支えながら
ひとつひとつ解消していくよう努めてまいります。
わくわく感については、ぜひ、仲間たちと大事な関係をしっかりと築きあげながら、
南極での生活がこれまでの人生で最高の経験と思い出になるよう、
心掛けて活動して欲しいと思っております。そして、これまでお支えいただきました、
ご家族、知人、関係者の皆様、本当にありがとうございます。
隊員たちは素晴らしい、かけがえのない経験を積んで、皆様の下に無事に帰ってきます。
その日までどうか変わりのないご支援を賜りますよう、どうぞ、よろしくお願いいたします。それでは、みなさん、頑張っていきましょう。
成田空港内で出発式が執り行われた後、観測隊員たちはチェックイン、保安検査を済ませ飛行機に乗り込みました。予定通りオーストラリアのパースへ到着後、入国審査を済ませ、そこからチャーターしたバスで約50分かけてフリーマントルへ。
成田を出発してから約12時間後の22時(日本時間23時) 頃、無事、港に停泊中の南極観測船「しらせ」に乗船することができました。
ちなみに、昨年※は悪天候に見舞われるなどのトラブルで、ほぼ1日がかりだったとか。
※観測隊ブログ「本隊無事『しらせ』と合流」(2023年11月26日)
今旅は、トラブルが極力無いよう、細やかな手配を進めていただいた極地研担当者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
そして「しらせ」の皆様、これからよろしくお願いします!
今後、12月9日にフリーマントル港を出発予定です。それまで、最後の物資積み込みや測器の調整などを行います。
(JARE66 北本憲央)