越冬隊では3か月に1回、隊員の健康管理のために、健康診断を実施することになっています。2月1日に越冬交代し、65次越冬隊の越冬生活が始まって早くも2か月目に突入しました。3月11日~3月13日の3日間にかけて、越冬隊全員を対象に、初回となる健康診断が実施されました。
今回の健診では、血液検査、心電図、血圧、視力、聴力、体重測定の5項目の検査が行われました。
観測隊には2名の医師が参加しています。国内で同様の検査をする場合、採血や心電図測定など看護師や臨床検査技師が実施してくださることが多いそうですが、観測隊に看護師や臨床検査技師はいません。寺﨑隊員は、「ここ昭和基地では、生体検査から検体検査、健診結果のデータ入力に至るまで、医師2名で実施している。これも南極医療の特徴のひとつだと思います。」と話してくれました。
南極では、日本国内と同じ水準の医療を望むには限界がありますので、隊員自身が健康であることが重要です。昭和基地では3か月に1回の頻度で健康診断を実施することで、体調の変化を察知し、病気の早期発見・早期対応に努めています。
次回の健康診断は、3か月後の6月に実施予定です。越冬生活はまだ始まったばかり。しっかり自己管理して、健康を維持したままこれからの越冬生活を過ごしていきたいと思います。
(JARE65 山岡麻奈美)