南極で生活や観測をするうえで電力は欠かせないものです。昭和基地では外部から電力の供給を受けられませんので、基地内で使用する電力のほとんどは発電棟内に設置された2基のディーゼルエンジンと発電機によって賄われています。ただし常時2機を稼働させているわけではなく、1機ずつ交互に運転しています。1機の稼働期間が20日前後(500時間に到達する前)になったらもう1機に切替え、その間に稼働していない発電機の点検やメンテナンスを行います。その後20日前後経過したら、点検が完了した発電機を稼働させ、もう1機が点検・メンテナンスに入ります。この流れを繰返しながら、発電機の保守を行っています。
この発電機を切り替える作業を、電源切替と呼んでいます。2月26日、機械隊員を中心に電源切替が行われましたので、作業の様子をお届けします。
無事に1号発電機から2号発電機への切り替えが終わると、無線で基地内に電源切替終了のアナウンスが響きわたりました。
電気は、南極観測や生活を支える重要なエネルギーとしてとても貴重なものです。万が一何らかの理由で発電機が故障し給電が停止すると、研究観測に関わる装置が停止し観測に影響が出るのはもちろん、居室の温度が徐々に下がり、造水槽の水が凍るなど基地生活の維持も非常に困難になります。
この電源切替に伴うメンテナンスの他に、機械担当隊員を中心に毎日2回、設備が正常に動作しているか、目視点検を行っています。稼働する発電機やメンテナンスをしてくれている隊員を身近に感じ、電気の大切さを日本にいたとき以上に感じています。無駄な電気は使わないよう、隊員はみな、節電を心がけて南極で活動しています。
(JARE65 山岡麻奈美)