越冬隊交代式

2月1日15時10分(昭和時間)より、越冬交代式が昭和基地管理棟2階の食堂にて行われました。

越冬交代式とは、昭和基地の管理と運営の責任者が引き継がれる際に行われる式典です。第65次南極地域観測隊は12月20日に昭和基地入りましたが、この越冬交代までは、昭和基地は64次越冬隊が管理していました。そして、2月1日に越冬交代を行って、65次越冬隊へと昭和基地の管理が託されたのです。越冬交代より1年間、27名の65次越冬隊が昭和基地を運営していきます。

64次と65次の両越冬隊が相対して整列して、それぞれの任務が始まりと終わりを迎えることの称賛とエールの気持ちを交換し合いました。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年2月1日)
64次越冬隊の樋口隊長(左端)の挨拶では、南極の厳しい自然のただ中、約1年間に渡って昭和基地を維持し続けてきたことの過酷さが語られるとともに、65次越冬隊への激励の言葉が掛けられました。撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年2月1日)
65次越冬隊の行松隊長(右端)からは、64次越冬隊が基地を維持し続けてきたことの功績を称え慰労し、また65次夏隊による夏期オペレーションについて謝意の言葉も掛けられました。撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年2月1日)

無事に越冬を完了させることが出来た64次越冬隊の隊員の心には、幾多の困難に直面しながらもそれを乗り越えてきた1年間の記憶が脳裏を巡ったのでしょう。式典が進むとともに目を潤ませた隊員は、一人二人ではありませんでした。

両隊の隊員同士が握手を交わして言葉を投げかけ合います。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年2月1日)
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年2月1日)

また65次夏隊は、2月11日までは昭和基地に留まり、引き続き夏期オペレーションの達成に向けて今しばらく奮闘を続けてまいります。

それぞれの任務の無事完了を祝し、また安全な遂行を祈念して盃が交わされました。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年2月1日)
両越冬隊揃って笑顔で記念写真に収まります。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年2月1日)

64次越冬隊の皆さん、本当にお疲れさまでした!65次越冬隊の皆さん、どうかご安全に! 

(JARE65 丹保俊哉)