ラングホブデ氷河(生活編)

ラングホブデ氷河での生活を紹介します。まず氷河チームの家であるテント村です。氷河の上にそれぞれの個人テントを張り、生活しています。食事などは大きな食事テントにみんなで集まって食べます。これが約2週間過ごす生活基盤です。

ヘリコプターから見た氷河キャンプ。
撮影:JARE65 波多俊太郎(2023年12月23日)

テントから外を眺めると白い氷景色に包まれていて、特別感のある生活です。海のほうに目をやると、昭和基地のあるオングル島や砕氷船しらせが見えます。しらせのオレンジ色までわかる天気の良い日もあります。

氷河キャンプの様子。遠景に見えるのが昭和基地のあるオングル島。
撮影:JARE65 波多俊太郎(2024年1月2日)

氷河上生活の潤いは日々の食事です。アイディアのある人でいろいろな料理を作っています。我々氷河チームでは、しらせでの生活のように金曜日はカレーの日となっています。また、クリスマス、年越し、お正月を通してラングホブデ氷河にいるので、できるだけ季節を味わう料理を食べ観測生活を過ごしています

カレーの日の食事風景。
撮影:JARE65 波多俊太郎(2023年12月31日)
餅を用意して新年を迎えました。
撮影:JARE65 波多俊太郎(2024年1月2日)

夏期間は白夜なので基本的には日が沈みませんが、私たちのキャンプ地ではラングホブデ氷河の西側にある露岩帯に太陽が沈むところを目にすることができます。太陽光がさえぎられると途端に寒くなり、氷の上にいることを実感します。南極が人を寄せ付けない氷の大陸であることを思い知らされます。

ラングホブデ露岩域に沈む太陽。
撮影:JARE65 波多俊太郎(2024年1月2日)

(JARE65 波多俊太郎)