ラングホブデ氷河観測

氷河チームがラングホブデ氷河で行っている観測をご紹介します。
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氷レーダーを使って400mを超える氷の厚さを計測します。これまで2~3人でアンテナを担ぎ測定しており、時間と労力が必要でした。今回はスノーモービルで牽引するソリにレーダーのアンテナを取り付けて、スノーモービルで走りながら測定を行います。機動力を高めることで氷河の広範囲にわたって氷河の厚さデータを取得する計画です。

氷レーダーの取り付けられたスノーモービル
撮影:JARE65 波多俊太郎(2023年12月29日)

氷レーダーに加え、地震波探査も行っています。氷河表面に地震計を展開し、発生させる振動を測定することで氷河の厚さを計測します。今回の地震波の源は8kgのハンマーを金属プレートに強くたたきつけることで生じさせます。1日に13箇所、1箇所につき15打撃行います。大変に筋力・体力が必要な仕事です。

ハンマーを振るう近藤隊員
撮影:JARE65 波多俊太郎(2024年1月3日)

氷河表面を観察するためにドローンを使って空撮しています。約600枚の空撮写真から、氷河表面の地形モデルと高精細画像を構築します。頻繁に同じ領域で取得した地形モデルと画像から、氷河の流動速度の空間分布を取得する予定です。

氷河上を飛行するドローン
撮影:JARE65 近藤研(2024年1月2日)

今回新しく導入した鉛直離陸型固定翼ドローンの飛行試験も行い、安定して飛行すること確認しました。これまでのドローンよりも広範囲にわたる氷河空撮が楽しみです。

鉛直離陸型固定翼ドローン
撮影:JARE65 波多俊太郎(2024年1月4日)

(JARE65 波多俊太郎)