流氷帯に進入しました

南極観測船「しらせ」は昭和時間の15時55分(日本時間21時55分)、流氷域に進入しました。

途中、海氷上からペンギンたちのお出迎え?をいただきつつ、しばし大きな海氷を避けるように航行していましたが、その瞬間に立ち会おうと観測隊員や「しらせ」乗員がカメラやスマートフォンを手にブリッジや船首に集まって待ち受ける中、約30分後に高密接度の流氷帯に突入しました。現在もなお、流氷を押し退けるように連続砕氷中で、明日中には定着氷に達することが見込まれています。2週間お世話になった「しらせ」の船室を一時離れて、昭和基地に入る荷造りをそろそろ始めなければなりません。

(JARE65 丹保俊哉)

流氷の大きさと数が徐々に増え始めるとともに、うねりが穏やかに。やがて靄の中から黒い海面が消え、白色に置き換わって徐々に近づいてきました。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年12月14日)

海氷の上で「しらせ」が接近してくるのを物珍しそうに見るアデリーペンギンたち。大抵のペンギンはここまで接近する前には慌てて海へと避難していましたが、この方々はとても大胆でした。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年12月14日)
いよいよ全海面が白い海氷に覆われた流氷帯が近づいてきました。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年12月14日)
高密接度の流氷帯に突入した直後から、氷と干渉した船体がゴゴゴゴブルブルと身震いをさせて航行するようになりました。波浪によるうねりはもう感じられませんが、これ寝られるかな。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年12月14日)