本隊いよいよ出発

 2023年11月24日、ついに出発の時を迎えた私たち第65次南極地域観測隊本隊の出発式が羽田空港近くのホテル会議室にて、執り行われました。ここに至って多くは述べず、以下に橋田観測隊長の挨拶を要約してお伝えさせていただきます。

 ここに集まった隊員はナショナルチームに選ばれた精鋭メンバーです。隊員一人ひとり、与えられた職務を遂行できる高い能力を有しています。更にこの一年を掛けて準備を進めた中で、隊員同士が励まし助け合い、困難を乗り越えて計画を達成できるチームワーク力も身に着けました。

 とはいえ、この先には思いもよらぬ困難が待ち受けていて、時には悩んだりへこたれたりすることがあります。一方で隊員たちの決断を後押ししてくださったご家族の皆様も、この1年間で心の準備を整えられたことと思いますが、そしてやはり送り出してくれる皆様ももちろん、離れ離れとなり心細くされることでしょう。大変長い間、ご不便不自由をお掛けすることになります。

 でも皆様方が遠い日本から心配したり、応援したり思ってくれる。今後連絡を取り合うことは難しくなるが、我々はそれを思うだけで頑張れます。挫けそうになってもやっていけます。皆さんの想いを糧にして、一人ひとり力を発揮しチームとしてやるべきことをやりとげられるのです。

 どうか応援をよろしくお願いします。

会場入り口で出発前に仲間の激励を受けたり記念に集合写真を撮影したりする観測隊員・同行者たち。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)

続々と会場に集まってきます。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
隊員・同行者に交じって野木国立極地研究所長も駆けつけます。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
会場には隊員・同行者のご家族も徐々にお集まりになっていました。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
橋田観測隊長がご家族への慰労と感謝の声を掛けて回ります。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
時間通りに集合した観測隊一同へとまずパスポートなどの出国に必要な書類が配布されていきます。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
会場に整列し式の進行とともに徐々に表情が徐々に引き締まっていく観測隊一同。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)

ご家族や関係者の方々を前にし野木極地研究所長からと、
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
南極地域観測統合推進本部事務局からの激励の言葉を神妙に受けます。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
出発を目前にして任務に臨む隊員たちの意気込みを挨拶として代弁する橋田観測隊長。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
観測隊一同の活躍や安全を願うご家族の思いに寄り添いつつ、隊員・同行者一同の気持ちを支える声援を力に変えたいと橋田観測隊長が抱負を述べたとき、会場の両側をみえなくとも優しい温もりが確かに通い合いあったのを感じました。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
最後に記念撮影に臨みます。隊員の表情が一気になごみます。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
離れて過ごすことになる家族たちが向けるレンズに、晴れやかな表情の自分を残してあげたいという気持ちが伝わってきました。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
ガッツポーズのリクエストにもしっかり応えます!
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
いよいよ出発ゲートへと向かい会場を後にします。会場前では同僚たちが、エールを送るために待っていてくれました。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
橋田観測隊長を先頭に、颯爽とゲートへと向かう観測隊一同。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
搭乗手続きで、ちょっとした難題が立ちはだかりました。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
自動チェックインカウンターの操作に苦戦中です。ここはチームワークで難題に立ち向かいます。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
無事関門を突破しホッと笑顔に。行ってきます!
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)
出発式に来られなかった家族も冷たい雨の中、傘もささずに手を振って見送ってくれました。
撮影:JARE65丹保俊哉(2023年11月24日)

(JARE65 丹保俊哉)