11月13日、昭和時間で午前8時、65次先遣隊のうち11名と64次越冬隊の4名の隊員からなるチームが、ドームふじ基地周辺へ内陸調査旅行に出発しました。ドームふじ基地へは昭和基地から南に約1000km、現地での作業も含めて往復で約3か月の長旅となります。今回の内陸調査旅行では、100万年以上をさかのぼるアイスコア※の掘削に向けて、掘削場や試料の解析場、貯蔵庫の建設と浅い層までの氷の掘削などを行う計画です。
日本出港から約1年に渡って南極で仕事、生活をともにしてきた大切な仲間が旅立つのは、とても寂しく、涙を流す隊員もいましたが、65次隊員とも力を合わせ、内陸の厳しい環境下でのミッション完遂を願い、隊員みんな、精いっぱいの元気で送り出しました。昭和基地へ無事に帰還し、笑顔で再会できることを楽しみにしています。どうぞ、ご安全に!
(JARE64 白野亜実)
※アイスコア…氷の柱状の試料のこと。南極の氷床(降り積もった雪が固まってできる大陸を広く覆う厚い氷)をドリルで掘削して採取する。