9月26日午前、観測隊打ち合わせで隊員全員が集まるタイミングで、隊員全員の血液交差試験を行いました。血液交差試験とは、本来であれば輸血をする際に、輸血用の血液製剤と患者さんとの適合性を確認する試験です。血液の中の抗体などを調べ、血液の凝集反応などが起こらずに安全に輸血ができるかどうかを調べるものです。
南極では輸血製剤がないため、もし輸血が必要になったら隊員同士で輸血するしかありません。なので観測隊では他の隊員との反応を調べています。今回も幸いな事に全員大丈夫でした。
しかしながら、例えこの検査で大丈夫であっても100%安全とは言えません。本当に輸血する状況にならないようにする事が大切だと思います。皆、安全に気を配って南極で活動していきましょう。
(JARE65寺﨑康展 丹保俊哉)