血液交差試験(観測隊打ち合わせ③)

9月26日午前、観測隊打ち合わせで隊員全員が集まるタイミングで、隊員全員の血液交差試験を行いました。血液交差試験とは、本来であれば輸血をする際に、輸血用の血液製剤と患者さんとの適合性を確認する試験です。血液の中の抗体などを調べ、血液の凝集反応などが起こらずに安全に輸血ができるかどうかを調べるものです。

採血会場の付前に列をつくる隊員たち。
当たり前ですが、採血者の本人確認はしっかり行われます。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年9月26日)

採血をおこなう前に緊張感をほぐすためか、採血会場になっている会議室の壁には可愛い動物
キャラクターの絵が張られていました(気づいた隊員は少ないかも?)
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年9月26日)
広報隊員も血を見るのは苦手なのでいつもは目をつむったりよそ見をしたりするのですが、今回は頑張って撮影しました。特別な採血方法でもなく、毎年受けている健康診断のときと変わりません。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年9月26日)

南極では輸血製剤がないため、もし輸血が必要になったら隊員同士で輸血するしかありません。なので観測隊では他の隊員との反応を調べています。今回も幸いな事に全員大丈夫でした。
しかしながら、例えこの検査で大丈夫であっても100%安全とは言えません。本当に輸血する状況にならないようにする事が大切だと思います。皆、安全に気を配って南極で活動していきましょう。

(JARE65寺﨑康展 丹保俊哉)

交差試験自体は検査数が多くなることもあり全員の血液を採取したのちに、検査機材の揃っている機関にておこなわれました。もしかして自分は特殊な血液かも!?と密かにドキドキして結果を待っていましたが、どうやら普通の人だったようです。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2023年9月26日)