内陸調査旅行に向けた大陸上での準備の帰り道、海氷上で雪上車を走らせていると、コウテイペンギンの群れを発見しました。
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撮影:JARE64光川祐平(2023年9月22日)
雪上車が気になるのか、腹ばいになって滑りながら近くまでやってきました。迫力ある鳴き声が聞こえ、会話しているようです。
鳴き声やずっしりとした姿が印象的でした
撮影:JARE64 光川祐平(2023年9月22日)
コウテイペンギンの繁殖地は、昭和基地から一番近い場所でも180kmほど離れた場所のため、基地周辺では中々姿を見ることができません。今回見ることができたコウテイペンギンの体長は1m程度あり、首元に襟のような黄色い模様がありました。夏の時期に基地によく遊びに来るアデリーペンギンと比べても、大きく、ずっしりとした佇まいでした。
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撮影:JARE64光川祐平(2023年9月22日)
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撮影:JARE64光川祐平(2022年12月31日)
貴重なコウテイペンギンを群れで見ることができ、野外行動の疲れも吹っ飛ぶようないい経験ができました。内陸調査旅行の出発が近づき、準備も佳境を迎えるところですが、コウテイペンギンの癒しを糧に、仕事に尽力していきたいと思います。
(JARE64 光川祐平)