真冬の青空

いま昭和基地では、年間で最も気温の低い時期を迎えています。一日中太陽が昇らない極夜が終わり、基地の北側から日が昇るようになりました。8月半ばから日の出が朝8時台になり、明るい時間がぐんと増え、季節がだんだんと移り変わっているのを感じます。

雪や曇りの日が多い時期ですが、8月17日は約1か月ぶりに1日を通して快晴となり、すっきりとした青空に恵まれました。また19日には最低気温が-32.6℃と、今年初めて-30℃を下回りました。キンと冷えて肌を差すような寒さで、日差しも強くなり、久しぶりにサングラスを着けました。

快晴の昭和基地撮影:JARE64 白野亜実(2023年8月17日)


午前8時半ごろ、昭和基地から見えた日の出
撮影:JARE64 塩原大晟(2023年8月19日

昭和基地の東の空に見えたオーロラ撮影:JARE64 塩原大晟(2023年8月20日)

季節が移り変わっていくのは自然なことですが、私たちの越冬生活も折り返しを過ぎていることを実感します。まだまだ南極でやりたいこと、楽しみたいことがあるのにと焦るような気持ちです。悔いを残さぬよう精いっぱい越冬生活を充実させたいと青空に誓いました。

JARE64 白野亜実)