7月20日、野外観測支援担当の久保木隊員をリーダーとする4名の隊員たちが、極夜明け最初の野外行動に出かけました。これから南極の春にかけて、海氷上を渡って南極大陸での観測や機器整備作業、ドームふじ基地への内陸調査旅行など多くの計画が予定されています。そのための準備として、南極大陸への上陸ポイントであるとっつき岬周辺の海氷状況を確認しました。
昭和基地周辺の大陸沿岸は、切り立った氷の崖が多く、雪上車が上陸できるゆるやかな斜面がある場所はごくわずかです。上陸しやすい数少ない場所として、昭和基地から約15kmの距離にあるとっつき岬や同じく約5kmの距離にある向岩があります。今回沿岸の海氷状況の確認を経て、無事にスノーモービルでとっつき岬から南極大陸に上陸することができました。
極夜が明けて太陽が昇るようになり、空が明るい時間も増えてきました。これから雪上車でも安全に通行できるルートの確保など、引き続き野外での行動を進めていきます。
(JARE64 白野亜実)