復路の「しらせ」では、2月20日から22日の3日間に渡り「南極大学」が開講されました。往路の「しらせ大学」では、観測隊員から「しらせ」乗員向けに64次隊が南極で行う観測計画が紹介されましたが、今回の「南極大学」は63次越冬隊・64次夏隊による観測経過報告の場となりました。63次隊気象チーフの朝原隊員が学長となり開講挨拶をした後、オーロラの観測、機械隊員から見た越冬生活、越冬の気象観測、ドーム隊の活動内容と生活、AUV (Autonomous underwater vehicle、自律型水中ロボット)観測、南極の地図と海図についての講義が行われました。
すべての講義の終了後、「しらせ」の波江野艦長より「とても良い刺激になった。フリーマントルまでのエネルギーとしたい」と、また、64次隊の伊村隊長より「今年はとても良い観測ができた。皆さまの協力のおかげです」と講評が述べられました。最後に「南極観測の成果を聞いていただくことで、これまでの南極の景色の見方が変われば良いなと思います。「しらせ」の皆様、今後もご協力お願いします」との朝原学長による閉講挨拶で締めくくられ、南極大学は終了しました。
(JARE64 山口真一)