2月15日午前、昭和基地と「しらせ」をむすぶヘリコプターが運行され、64次夏隊のうち、基地に残っていたメンバー全員が「しらせ」へ戻りました。この便をもって、今夏(南半球の夏)の人員移動・物資輸送はすべて終了しました。今後、次の夏に65次隊が来るまで、昭和基地には64次越冬隊の28人のみが滞在することになります。
今シーズンの最終便には、64次夏隊のうち昭和基地に残っていた全員が搭乗しました。夏隊のメンバーにとっては、11月に日本を出発して以来3か月の間、仕事や生活を共にしてきた越冬隊との別れとなります。ヘリポートで越冬隊員が列を作り、「帰りも気を付けて」「今までありがとう」と握手や抱擁を交わししながらの見送りとなりました。
最終便が着艦すると、ほどなくして「しらせ」は北へ進みはじめました。今後、南極海での海洋観測を行いながら日本に向かいます。しらせ乗船中の63次越冬隊と64次夏隊は、来月21日に豪州フリーマントルで「しらせ」を下船し、翌22日に空路で羽田空港に帰国します。
昭和基地に残っている64次越冬隊は、2024年1月まで越冬観測を継続し、2024年2月に基地を出発、3月下旬に日本へ帰国予定です。
(JARE64 山口真一)