12月1日にフリーマントルを出港した「しらせ」は、南大洋へ向かって航走しています。出港直後は一時的に風速が21ノット(12m/s程度)まで強まり、急な荒波の洗礼に横になる隊員もちらほら出ました。安全に穏やかに進んでいけますように。
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右:今後の荒天航行に備えてイスを固定していました
(撮影:2022年12月1日 JARE64 白野亜実)
「しらせ」甲板では、雲の観測が始まっています。数値モデルによる計算では南極域の雲にも温暖化の影響が及ぶとされていますが、これまで実際の雲の観測データはほとんどありません。64次隊では南極域・南大洋上の雲を下から観測し、雲のでき方や大気環境、エアロゾルの供給過程を総合的に調べていきます。
雲の観測
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右:雲の観測データを見て機器の動作確認を行う猪上隊員(撮影:2022年11月23日 JARE64 白野亜実)
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09:00UTCごろから上層と中層の2層に雲が現れる。(作成:JARE64 猪上 淳)
海底地形調査
「しらせ」航路上の他国の排他的経済水域(EEZ)外では、船底に装備されたマルチビーム音響測深機を使い、海底地形調査を行っています。得られたデータは海図の整備につながるだけでなく、大陸・海洋地殻の進化を解明するといった科学研究の重要な基礎資料になっています。
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右:海底地形の調査中は、水中音速度補正のため海中にセンサーを投入し、水温・塩分の水深ごとの変化も計測する
(撮影:2022年11月21日 JARE64 白野亜実)
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(JARE64 白野亜実)