寄港地での物資搭載

11月26日から28日にかけて「しらせ」は最後の物資補給のためフリーマントルに寄港しました。「しらせ」が入港するとまもなく、運航に無くてはならない燃料の積み込みが行われました。同様に食料も必需品で、特に長い航海において生鮮食料品を搭載する機会は大変貴重です。この中には現在越冬中の63次隊に届ける食料も一部含まれています。 燃料と食料のほかに、もう一つ大事な必需品として観測用小型ヘリコプターが搭載されました。ヘリコプターは「しらせ」から昭和基地や野外観測拠点への移動や物資の輸送には欠かせないもので、64次隊では「しらせ」搭載の大型ヘリコプター(CH-101)と、今回搭載した観測用小型ヘリコプター(AS350)を運用します。これらヘリコプターは複数台で運用することでバックアップ体制を築きます。これらの必要物資を搭載しフリーマントル港を出港すると、「しらせ」はいよいよ南極へと向かいます。

「しらせ」が入港すると、まず給油が行われました
撮影:JARE64 山口真一(2022年11月26日)
たくさんの荷物も、皆で運べばあっという間
撮影:JARE64 山口真一(2022年11月28日)
越冬中の63次隊にとって、大変待ち遠しい新鮮な野菜
撮影:JARE64 山口真一(2022年11月28日)
左:観測用のヘリコプターがトラックで運ばれてきました
右:「しらせ」後方のクレーンに吊り下げて飛行甲板に運びます
撮影:JARE64 山口真一(2022年11月27日)

左:作業を見守る「しらせ」の甲板作業員。観測隊員は格納庫上から見学です
中:甲板に降ろす際は特に慎重に
右:車輪を着けた後、格納庫へ押して運びます
撮影:JARE64 山口真一(2022年11月27日)

JARE64 山口真一)