風も弱く、穏やかに晴れた2月8日午前、63次越冬隊員約30名が見送る中、引き継ぎ等のために越冬交代以降も昭和基地に残っていた62次越冬隊員5名並びに63次夏隊員10名および同行者1名を乗せ、昭和基地最終便となるヘリコプターが「しらせ」に向けて飛び立ちました。
62次越冬隊にとっては昭和基地での業務が完全に終了したことになります。1年にわたる越冬生活、お疲れ様でした!
そして、我々63次越冬隊員にとっては、昨年12月16日に第一便で昭和基地に到着して以来、夏期の観測や設営作業で多くの苦労を共にした夏隊員とは来年帰国するまで暫しのお別れとなります。ヘリポート周辺では記念写真を撮ったりしながら思い思いに最終便の到着を待ちました。ヘリコプターに乗り込む間際には、一人一人握手やハグをして別れを惜しみ、最終便が飛び去っていくのを見送りました。
最終便は現地時間11時38分(日本時間17時38分)に「しらせ」に着艦し、「しらせ」は北上を開始しました。復路では船上観測や野外観測を実施して、日本に3月下旬に帰国する予定です。
また、昭和基地では、63次越冬隊員及び同行者総勢32名が滞在し、観測と基地の維持管理を担います。
(JARE63 馬場健太郎)